リネン工場に関わる環境改善
ベンチュリ―型スチームトラップ/エネルギー削減率の比較
連続洗濯機でのドレン水の計量比較
日 時:2013年2月12日(火) 13:00~16:00
計量方法:連続洗濯機(50Kg×5連)の下部より排出するドレン水を計量、測定を行った。
既存トラップで9分間の計量を行い比較した。計量、測定結果を以下に示す。
計量、測定表(0~8サイクル工程)
対象トラップ M社 | 当社 | |
---|---|---|
計量時間 | 9分 | 9分 |
1次側蒸気圧力 | 5.0㎏/㎠ | 5.0㎏/㎠ |
当初の水温 | 12.4℃ | 12.4℃ |
ドレン流入後の水温 | 94.0℃ | 56.9℃ |
当初の重量 | 7.71kg | 7.21 |
流入後の重量 | 8.82㎏ | 7.83㎏ |
ドレンの重量 | 1.11㎏ | 0.62㎏ |
ドレンの削減率(%) | (1.11-0.62)÷1.11=44.1% |
測定結果:テスト時における1次側温度は146℃、145℃でありドレンの排出は問題なく行われていた
と言えます。
ドレン削減率は44.1%となり両者の差異も回収後の温度上昇の違いからも明白になりました。
屋外管末トラップのドレン水の計量比較
日 時:2012年10月8日(木) 13:00~16:00
計量方法:蒸気供給管管末より排出するドレン水を両者で
10分間の計量を行い比較した。計量、測定結果を以下に示す。
計量、測定表
対象トラップ T社 | 当社 | |
---|---|---|
計量時間 | 10分 | 5分 |
1次側蒸気圧力 | 7.0㎏/㎠ | 7.0㎏/㎠ |
当初の水温 | 20.0℃ | 21.1℃ |
ドレン流入後の水温 | 89.8℃ | 57.1℃ |
当初の重量 | 4.0kg | 4.0㎏ |
流入後の重量 | 6.12㎏ | 6.07㎏ |
ドレンの重量 | 2.12㎏ | 2.07㎏ |
ドレンの削減率(%) | (2.12-2.0)÷2.12=2.35% |
ロール機のエネルギー削減率
日 時:2012年9月6日(木) 13:30~16:00
計量方法:スチームトラップでノズルを順次取替えながらドレン水の重量およびトラップ入り口
及び出口の温度、ドレン回収後の水温の変化を測定しスチームロスの削減効果を検証
する。
無負荷での稼働状況の計量比較を行った。5分間と10分間の測定をおこなったが、
凝縮水の量が少ないため10分間のデーターを採用することとした。
除湿器
対象トラップ M社 | 当社 | |
---|---|---|
計量時間 | 10分 | 10分 |
1次側蒸気圧力 | 3.5㎏/㎠ | 3.5㎏/㎠ |
当初の水温 | 29.6℃ | 29.6℃ |
ドレン流入後の水温 | 32.8℃ | 31.8℃ |
当初の重量 | 4.80kg | 4.80kg |
流入後の重量 | 5.12kg | 5.08㎏ |
ドレンの重量 | 0.32㎏ | 0.28㎏ |
ドレンの削減率(%) | (0.32-0.28)÷0.32=12.5% |
測定結果:12.5%のスチームロスの差となった。
平常運転であれば多量の計量比較ができたと思われます。
乾燥機でのドレン水の軽量比較
日 時:2021年6月21日(金) 9:30~12:00
計量方法:乾燥機を稼働し、運転状況を確認しながら排出するドレン水を両者で5分間の計量を行い比較し
た。計4回の計量だったが信頼性が最もあるデータを採用することにした。なお、両者の1次側、
2次側の温度測定の結果を示したが、一方では生蒸気の漏れが生じていると思われる。
計量、測定表
対象トラップ 既存トラップ M社 | 当社 | |
---|---|---|
計量時間 | 5分 | 5分 |
1次側蒸気圧力 | 8.0㎏/㎠ | 8.0㎏/㎠ |
当初の水温 | 25.4℃ | 28.7℃ |
ドレン流入後の水温 | 57.4℃ | 55.4℃ |
当初の重量 | 23.0kg | 22.6kg |
流入後の重量 | 29.2kg | 27.5㎏ |
ドレンの重量 | 6.2㎏ | 4.9㎏ |
削減率(スチームロス) | (6.2-4.9)÷6.2=20.9% | |
トラップ1次側温度 | 160℃ | 160℃ |
2次側温度 | 102℃ | 97℃ |
測定結果:5分間での計量であったがドレン量が当社製に比べ少なく、20.9%のスチームロス削減率
となった。